よく考えたら、
精神科医って精神病にかかったことない人、いっぱいいるんだよな。
と、そんな当たり前のことを感じる今日この頃。
先日の診療で、
「うつ病なのか性格なのかよくわからなくなってきました」
と言った私に、
「性格なら、もうどうしようもありませんとしか言えないですね」
と返してきた女医さん。
いやまあ、その通りなんですけど、うん。
なんせこちとら20年うつうつとしてるんでね、
うつじゃなかった時のことなんかもう忘れちゃってるんですよね。
だからウツが「治った」ときのイメージがわかないし、
つまり自分がどこを目指せばいいのかのゴールが描けないんですよね。
・・・と、言いたかったけど、
たぶんこの先生はそう言う感覚は実感できないんじゃないかなあ、と。
まあ精神科医ってのは薬を出すのがお仕事で、
話を聞くのがお仕事ではない、というのはわかっているので、
そーですよねえ、とヘラっと笑って帰ってきた。
薬は増えてた。